オリエンタルラジオの中田敦彦さんが自身のYouTubeで解説していた『EUとイギリス』がとても分かりやすかったので、参考にして本記事を作成しました。
参考にしたYouTubeはこちらです。
動画内で紹介されている本
目次
EUとは
欧州連合(European Union)のことで、ヨーロッパを中心に27か国が加盟している政治経済同盟国です。
争いのない国を作ろうという目的のために作られた組織で、移動・通貨・政治の統一を行っています。
現加盟国27か国
アイルランド イタリア エストニア オーストリア オランダ キプロス ギリシャ クロアチア スウェーデン スぺイン スロバキア チェコ デンマーク ドイツ ハンガリー フィンランド フランス ブルガリア ベルギー ポーランド ポルトガル マルタ ラトビア リトアニア ルーマニア ルクセンブルク
EUのメリット
シェンゲン協定
シェンゲン協定とは、自由にヨーロッパ間を行き来できる協定のことです。
国と国の移動には、パスポートが必要ですが、シェンゲン協定に参加している国の行き来には、パスポートが必要ありません。
つまり、シェンゲン協定に参加している国が増えれば、パスポートのいらないフリーパスポートのエリアが広がるということです。
シェンゲン協定は、ヨーロッパを旅行する観光客にとっても、ヨーロッパで暮らす人々にとっても、とても便利なものなのです。(いちいちパスポートを持ち運ぶ必要がないから)
ユーロ
ユーロは、EUの統一通貨のことです。
海外旅行をするときに、自国の通貨を外国の通貨に交換する必要があります。
通貨を換えるときに、必ず手数料がかかりますよね。
ちょっと損している気分になったことはありませんか?
大金を換えるときや頻度によっては、馬鹿にならないくらい手数料を取られてします。
統一通貨であれば、いちいち外国の通貨に換える必要もなくなりますよね。
旅行者やヨーロッパの人々は、通貨のことを気にしなくて済みますし、手数料を取られることもありません。
イギリスの状態
イギリスについて知りたい方には、こちらの本がおすすめです。
EU離脱についても少し触れていますし、イギリスでの生活について書かれてあり、とても勉強になる本です。
実はイギリスはEUに入っていますが、シェンゲン協定もしておらず、ユーロも採用していません。
それはEUのシェンゲン協定や統一通貨には、デメリットもあるからです。
EUのデメリット
シェンゲン協定
パスポートが必要ないため、移民や難民など誰でも入ってこられます。
移民や難民に紛れて、テロリストが入ってくる可能性も考えられます。
テロリストが入ってくると、国の安全保障にかかわってくるので、対策を考えなければなりません。
ユーロ
ほかの国と通貨が同じであるため、金融政策が打てなくなります。
国の景気をコントロールするときに、お金をどれくらい刷るのかが重要になってきます。
金利を低くすることで、お金を買いやすくして、景気をよくできるのです。
ですが、EUに入っていると、自分の国が不況だからといって、ユーロの金利を下げたくても、ほかの国が不況でなかった時に金融政策を簡単に打つことはできません。
なので、景気を回復しづらくなってしまいます。
EUのトラブル
EUのデメリットをEU加盟国が痛感する出来事が起こりました。
①ギリシャ危機
ギリシャによって、経済的リスクが浮き彫りになりました。
ギリシャの政権交代後に、前の政権が誤魔化していた莫大な赤字があることが判明しました。
前の政権では、少しの赤字であると嘘をついていたのです。
そもそもギリシャはゆるい国で、国民への社会保障が手厚いため、年金がめちゃめちゃもらえます。
だいたい社会人として働いていたときと同じくらいもらえます。
年金がいっぱいもらえるなら働く必要がないと、早く引退する人が増えてしまいました。
赤字だからといって、いきなり「節約しろ」と言われても、国民はゆるい国に慣れきっています。
ですので、当然不平不満が募りますよね。
そのうえ、金融政策を打とうにも、ユーロだから金融政策も打てない状況です。
このような状況になったときに、経済の回復が難しいというリスクを背負わなければいけないことが明らかになりました。
②難民問題
難民が増えるのは、アラブの国々が独裁者を倒すためという目的で行う内紛が止まらないからです。
難民は「ここにはいられない・・・」と思い、安全な国まで移動しようとします。
ヨーロッパまで来られるようになったのは、スマホの普及が大きなポイントです。
スマホの地図によって、GPSで道がわかるようになりました。
今までは、今どこにいるかわからず、迷ったりあきらめたりすることがあったと思います。
ですが、スマホの地図によって、自分がどこにいて、どのくらいで目的地までかかるのかわかるので、移動しやすくなりました。
加えて、ボランティアがスマホの充電ステーションを作ってくれているため、充電がなくなっても充電する場所があるので安心できます。
難民の移動先として、特にドイツを目指す難民が多いです。
ドイツは、移民難民を手厚くもてなしてくれる国です。
例えば、月4万円の支給やアパートの斡旋などを行ってくれます。
しかし、ドイツが受け入れる人数には限界があります。
また、難民が通り過ぎる国からのテロや安全保障の心配は常について回ります。
まとめ
EUの特徴であるシェンゲン協定やユーロのメリット・デメリットの両方を紹介しました。
日本だけでなく、他国の政治や組織について知らないことがたくさんあるので、調べてみると面白いと思います。